先月日経新聞で発表されたばかりの量子コンピューターを開発しているバンクーバーにあるD-wave社を訪問した。
中は撮影禁止だったが、とにかく馬鹿でかい機械で人間の体でさえ通り抜けてしまうほど小さな量子をマイナス280℃で冷やしながら管理しなくてはならないことに自然の脅威を見た気がする。
なにしろ量子力学は100年前にアインシュタインの相対性理論と同じころ発表された理論で、相対性理論は壮大な宇宙を、量子力学は目に見えない小さなせかいを解明する理論といわれている。
しかし相対性理論はブラックホールが発見されたりしてその理論を証明する発見がされるのに対して、量子力学はその難しさもあって観測することさえ不可能ではないかと思っていたので、どのような形であれ生きている間に量子を活用したものを自分の目で見ることはないだろうと思っていただけにとても興奮している。
見ることさえ不可能な物体を人間の手で管理するわけだからその説明をしかも英語で聞いたところで理解できるはずもないのだが、とにかく興奮するし我々業界の効率化を大きく改善する可能性があるだけに今後も注目していきたい。