あろうことかヤマトがあのアマゾンに対して4割超の値上げを承認してもらったという日経新聞の記事。
しかしアマゾンを甘く見ないほうがいいと思うのだ。
まず第一に経営者ジェフベソスは赤字を続けながらも巨額な物流施設に対する先行投資をやり続けてきた経営者であること。
第二にアマゾンにとって日本は本を安売りできない岩盤規制のおかげで最も利ざやが稼げるとてもありがたい国であること。
第三としてアマゾンは株式時価総額50兆円という巨大企業で、ヤマト、佐川急便、日本郵便の3社全て簡単に買えてしまう資本があるということ。
以上の理由から今まで経験したフランスのカルフールやアメリカのウオルマートのような外資の黒船とは全く違う日本戦略を考えていると思うのだ。
今回の値上げも詳細な条件はこの記事からは知ることはできないが、アマゾンがすんなりとこの4割超という要求をのむとは考えられないし自ら物流を手がける可能性も十分ありだと思っている。
今回の値上げに対しては、我々冷凍冷蔵食品業界にとっては三年間に二度目の値上げということになり我々のお客さん達もかなり頭を痛めている様子だ。
あらためてこの業界においてもヤマトはとても重要なインフラであったことを思い知らされた感がるが、当社にとってはまたとないビジネスチャンスとなるかもしれない。