今回の福島原発の事故のおかげで、放射性物質にたいしての規制基準が
いとも簡単に緩和されました。
ひとつは原発作業員の一回の作業における放射線量が時間当たり100ミリ
シーベルトから250ミリシーベルトに緩和されました(海外はこれが500だそ
うです)。したがって先日被爆された作業員の方は被爆量が180ミリシーベ
ルトだったので、基準値以内ということになります。
もうひとつは「食品、飲料水からの放射性物質摂取の基準値」が年5ミリシー
ベルトから10ミリに引き上げられました。
これぞ日本の行政という典型的なケース。
食品の安全基準でも我々運送業の安全基準でも同じですが、ひとたび何か
事故がおきてマスコミが騒ぎ出すとこれでもかというくらい厳しい規制基準が
設けられます。
そしてそれがあまりにも厳しすぎて、普通の企業ではクリアできないことを実
はお上のほうも重々理解していてわざと見てみぬふりをするのですが、また
再び事故が起きてマスコミが騒ぐとこんどはいっぺんにお上は警察になって
しまいます。
今回はその逆のケースなのですが、いずれにしても優秀なお上は責任逃れ
、責任転嫁が天才的であるということ。
忘れないで下さいね、あの原子力安全保安院の記者会見を、
記者「福島原発の周辺住民はどうすればいいのですか?」
安全保安院「自治体の指示に従ってください」
そんなのありかよ!